LEDの明るさを2倍に見せる駆動制御手法を愛媛大が開発

| | コメント(0) | トラックバック(0)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080404/150057/?ST=device

 愛媛大学大学院 理工学研究科 電子情報工学専攻 准教授の神野 雅文氏らは,人間の明るさの知覚特性を利用することで,LEDの明るさを2倍に見せるパルス駆動制御手法を開発した(図1)。デューティ比5%程度で周波 数60Hz程度と周期の速いパルス電圧をLEDに印加すると,人間の目には直流電圧を印加した場合に比べて約2倍明るく感じられるという(図2)。被験者 を使った評価実験によると,青色LEDで1.5~1.9倍,緑色LEDで2.0~2.2倍,赤色LEDで1.0~1.3倍に感じられると報告した。

画期的だね。今までは、パルスにしても人間の感じ方は変わらないと考えられていたからね。
 目の明るさの感じ方には,二つ法則があるといわれる(図3)。一つは「Broca-Sulzer効果」と呼ばれるもの。フラッシュのような一瞬の閃光を 受けると,人間の目が実際の明るさよりも数倍明るく感じるという効果である。しかし,この一方で一瞬の閃光を繰り返し受けると,人間の目はその繰り返し時 間における平均の明るさを感じる効果もあり,こちらは「Talbot-Plateau効果」と呼ばれる。これまでは,「後者のTalbot- Plateau効果により,LEDをパルス駆動しても,人間の感じる明るさは変わらないと思われていた」(神野氏)という。

 神野氏によると,「Talbot-Plateau効果は,電圧周期として数百ms程度と遅い電源で駆動する水銀蛍光ランプなどを使う時代に見出さ れた法則である」という。そこで今回,新たに電圧周期として数百μs程度と高速の電源でLEDを駆動することを考えた。その結果,デューティ比5%程度で 周波数60Hz程度のパルス電圧を使えば,Talbot-Plateau効果よりBroca-Sulzer効果の影響が大きくなり,人間の目で明るく感じ られることを見出した。


ということは、同じ明るさで半分の消費電力にできるということだね。

LSIの消費電力はどんどん小さくなっているから、電池駆動の場合LEDの消費電力馬鹿にならない。パルスを発生する回路をLEDに内蔵すれば今までと同じ使い方できる。これは凄い発見。

うまくすれば携帯のバックライトにも応用できる?少なくともボタンのところのLEDには使えそうで、駆動時間延ばせそうだね。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: LEDの明るさを2倍に見せる駆動制御手法を愛媛大が開発

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://osamaru.egoism.jp/mt/mt-tb.cgi/25

コメントする

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.1

このブログ記事について

このページは、おさ。が2008年4月 7日 21:28に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「テラヘルツ波」です。

次のブログ記事は「直った!! -- 私のノートPCが落ちるわけ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。